下まぶたのたるみ・クマが「老け」の原因かも?
手軽な注射から切開オペまで、様々な治療法があります。
下まぶた治療の目的のほとんどが、アンチエイジング(若返り)効果を狙ったものです。
特に下まぶたのたるみの悩みは、目もとの相談の中でももっとも多いものの一つです。
実は、単純にたるみといっても原因やタイプは様々で、
1.下まぶたの皮膚がゆるんで余ってしまっている (皮膚のゆるみタイプ)
2.まぶたのクマ=へこみ が目立つタイプ (クマタイプ)
3.下まぶたの膨らみが目立つタイプ (膨らみタイプ)
4.上記の1,2,3のいずれかが混ざっているタイプ
などがあります。
2のくまの症状の場合、手術的な治療を好まれない方にはヒアルロン酸注入がお勧めです。
くまとはそもそも、特定の部位が他の部位よりもボリュームが不足し、くぼんで見えることで生じます。そこで注入物で足りないボリュームを補う方法です。
麻酔クリームの塗布などの時間を除けば、実際の施術は数分程度で終了します。そのためダウンタイム等も気にせず気軽に受けられると最も人気の高い治療です。ただしヒアルロン酸注入によるクマ治療には永続性はなく、6ヶ月から1年の効果持続期間です。
より長い期間の効果を得たいなら、ご自身の体の一部(腰、腹部、太ももなど)から脂肪を採取してクマに注入する脂肪注入がお勧めです。
また、3の下まぶたがふくらんでいるタイプの原因は、脂肪が多いためです。
この場合は、まぶたの皮膚の裏側(結膜側)から脂肪を除去するケースがあり、この手技を脱脂と言います。
ただし、一定の年齢以上の方で、皮膚にゆるみも生じてしまっている場合は、脱脂を行うことで皮膚のたるみが悪化することもあるため、たるみのない比較的若い年齢層向けの手術です。
また、1のように、皮膚上にクマやふくらみなどの凹凸変化がなく、単純に皮膚がゆるんでのびて余ってしまっているようなケースもあります。この場合は余っている皮膚を切除して、外側(耳の側)上方に引き上げるようにして縫合する方法を行います。シンプルな皮膚切除のみによる方法ですが、かなりの改善が認められます。
しかし実際には、加齢の過程で1,2,3が単独で存在することはむしろ稀で、それぞれの要素が多かれ少なかれ混在しているケースが最も多いといえます。つまり、皮膚が余りつつ膨らみがあって、その下にクマ(へこみ)が見られるケースです。このような場合3つの要素を全て一度に解決出来る方法が、「下まぶたタルミ取り・ハムラ法」です。
また、手術はしたくないけれども、できるだけ持続期間が長く、かつしわ、たるみや肌質を根本から解決したい時には、時間はかかりますが再生治療(PRP)が有効です。半年に1回ずつ自己血から血小板を抽出して濃縮し、目周りの皮膚に注入してレーザー照射により組織を活性化させます。